そろばん教育は脳科学の発達により国内はもちろん、海外の多くの国で最も効果の高い教育方法として注目を浴びております。
能力開発の切り札として、そろばん教育は21世紀の子どもたちにとって欠かすことの出来ない重要なツールとなりました。
しかし、残念ながら一時期衰退したそろばん教育の現場では珠算教師が不足しています。
また、幼児指導ができる指導者もまだまだ数が少ないのが現状です。
全国珠算連盟のイメージトレーニングを導入した珠算指導は、経験のある方はもちろん、経験のない方でも楽しみながら
短期間に学習できるシステムとして多くの方にご指示いただいております。
皆さんの資格取得までスタッフ全員でサポートをしてまいりますので、早期に資格を取得され、
「そろばん先生」としてご活躍されますことを期待しております。
この「珠算教師資格制度」は、私自身が主婦を経験したのち、そろばんの先生を始めたことで得た、自分自身の仕事のやりがいやお子さんの成長に対する喜びを、もっとたくさんの方に知っていただきたい。
そんな思いから始めました。最近は、国や地方自治体が女性が活躍するための支援を行っていますが、実際にはまだまだ現場の需要に追いついていないのが現状です。
また、どんなに法律が整っても、出産は女性にしか担えないライフイベントですから、育児と仕事の両立は、社会全体にとっても、女性の人生設計のうえでも大きな課題といえるでしょう。
そんな中で、私たちが提供できることの一つとして、この珠算教師資格制度があります。結婚してお子さんを持っても、家庭と両立しながら仕事を通して輝いていくことができる。
しかも、そろばんの先生には定年退職はありませんから、一生続けていけます。もしも年齢を重ねて体力がなくなってきたら、ごく少人数の教室にしてもいい。そうやって自分の生活スタイルにあう環境を作りながらやっていけるのも大きな魅力です。
今後のビジョンとして、国内での認知度・活用率アップと同時に、このしくみを世界へ広めていきたいと考えています。
発展途上国の子どもたちは、読み書きそろばんといった基礎教育が行き届いていません。
そんな中で、十分な収入を得られる職業に就き、貧困生活から抜け出すのはとても難しいことです。
しかし、そろばんの教師資格を取得すれば、大人は教える技術を身に付けることで、
子どもたちに教育を提供しながら収入を得ることができる。
そして子どもたちは、基礎教育を受けることで、将来の貧困脱出の糸口となる。とてもいいしくみだと思うのです。
一方の先進国では、これは日本にも言えることですが、子どもたちの周りに物や情報が溢れすぎていて、目的が見えない、意欲が低い、何事もすぐにあきらめてしまう子が増え、豊かさゆえのメンタル面の低下が問題になってきています。その点そろばんは、人が物事を成し遂げていく基本的なことを学べます。
頭で理解するだけではなく、指先を動かして、繰り返しやっていく。できないことも、あきらめずに続けることで「やればできる」というのを、自ら体験して身につけていけるのです。そうした意味で、先進国の子どもたちに足りなくなっている「心の教育」にも貢献していけると思います。
「どんな人がそろばんの先生に向いていますか?」という質問をいただくことがあります。一般的な回答としては、やはりお子さんに接する仕事ですから、思いやりがあって、優しさと厳しさを兼ね備えている人…というのが理想でしょう。
ですが、「絶対にこうでなければいけない」という枠はないと思うのです。それぞれの個性を活かしながら目指す、それぞれの先生像があっていい。
唯一条件をあげるとすれば、誰かが喜んでくれることが嬉しいと思える。そんな人が一番向いているのかもしれません。 ただし、私たちが長年の珠算教室運営で培ってきた、「本質を見る教育観」は、先生をめざすすべての方にしっかりお伝えしたいと考えています。自分たちが提供すべきことは何で、何を大事にすべきか。そのブレない姿勢があるからこそ、子どもたちに「あきらめない心」「夢を育てる力」を伝えられると、私たちは考えます。
この制度の一番のキーワードは「成長」です。子どもたちの成長を応援していく仕事をしていくことで、振り返ると自分自身も成長し、ステージがあがっている。そこから見える景色は、以前とはきっと違うはずです。
自分一人では辿り着けない、成長の先に見えてくる新たな景色を、一人でも多くの方にお届けしたいと願っています。