ふるや先生
衝撃の光景に、やってみたい!!と奮起
現在、小学校高学年から中学生を対象とした数学と英語の塾を経営しているのですが、
日々子供たちと接するなかで感じていたのは、やる気を出させることの難しさでした。
そこで、もう少し低年齢のうちから計算力や集中力を身に付けさせるいい方法はないものかと数年前から探していたんです。
そんな時に見つけたのがこの資格制度でした。
早速、5歳になる自分の子供とともにそろばん教室に参加してみると、そこには衝撃的な光景がありました。
まだ小学校にもあがっていない小さな子供たちが、みな真剣な眼差しで机に向かっている。
少しぐらい話しかけても、まったく気持ちがそれることなくちゃんと集中し続けているんです!これには本当に驚きました。もう一つポイントになったのが、
先生方の子供に対するしつけの部分。小さな子供に対しても、けっこう厳しいんです。常に一貫して「ダメなものはダメ」と言う。
これは、親の立場として見ても、素晴らしいことだと感じました。そんなことから、率直に「自分も、地元の館山にこんな教室を開くことができるのなら、ぜひともやってみたい!」と思い、そろばん講師資格取得に挑戦することを決めました。
学習塾のカリキュラムも見直すきっかけに
実際に勉強を始めてみると、新たな発見の連続でした。まず印象的だったのが、子供たちのレベルや年齢に関わらず「先を見越して指導している」という点。
どのレベルであれ、学んでいくうちに、必ずこんなつまずきが出てくるから、予めこうしておこうという指導内容が細かく考えられているんです。こうした指導法に触れたことで、いま自分たちが学習塾で行っているカリキュラムが、果たしてそこまでできているだろうか?
と改めて考えさせられ、内容を見直すきっかけになりました。
また、最初の見学から印象的だったしつけの部分も、学ぶことが多かったです。学習塾というのは、生徒はお客様でもあるため、子供の顔色をうかがいながら場あたり的に接してしまいがちです。
しかし、それでは子供たちはとまどいますし、私たち講師も線引きがわからなくなってしまう。そうした点も、今回セミナーを体験したことで、ダメなものはダメと伝える、いいことはきちんと褒めてあげるという一貫した姿勢が必要なんだと再確認できました。
私は塾をやっていくうえで、常々思っていることがあります。それは、子供たちが一度やると決めたら、卒業などの節目まできちんと「やり切らせてあげたい」ということです。最後までやり切ったという経験は、彼らが将来何か困難に直面した時、きっと自分を支える自信となり役立つと思うので。そのためにも、教わった親御さんとのコミュニケーションや、子供たちへの接し方が今後活かされていくと思います。
見守る喜びを旨に、本部に負けない教室へ
これから教師資格取得を目指す方には、あまり難しく考えすぎず、肩の力を抜いてやってみることをおすすめしたいですね。
私もそうでしたが、話を聞き、セミナーに参加していくうちにだんだんわかってきますし、自信もついてきますから。
そろばんの経験がなくても大丈夫です。ゼロからのスタートでも、自然と入り込んでいけるようなプログラム構成になっています。
そろばん講師としては、私もこれから一歩を踏み出すことになりますが、同じ子供に教える立場として言えることは、
この仕事の一番のやりがいは、
子供たちが真剣な表情で取り組み、伸びていく場面に立ち会えることです。
子供を育て、その成長を見守る喜びは、人として本能的な満足感につながると日々実感しています。そんな幸せを、そろばんを通じて今後さらに拡大していけたら嬉しいですね。そしてゆくゆくは、そろばん競技大会で、“強豪”といわれるような、熱くハイレベルな教室を作りあげるのが目標です!!